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第十回「戦争編」

上記リンクから特設サイトに飛ぶ事が出来ます。※PCでの閲覧推奨です。

今回はトーナメント方式ではありません

なので今までと違い「さいきょうのキャラクター」を決める大会ではなく、

対能力者部隊脱獄囚グループのどちらサイドが勝利するかを決める大会になります。

 

今大会は戦争という事もあり、全ての戦いが同時に進行しており、それを一試合ずつ切り取って行う事で、

一つの試合が戦争全体に影響を及ぼす可能性があります。

例えば「勝った人間が他の戦いに干渉する」だったり、「負けた仲間を見て奮い立つ」、

「仲間を援護する」など様々な影響が予想されます。

誰が何のためにどちらで闘うのか、第三勢力がどちらに与するのか、

様々な事を踏まえてキャラクターを作っていただけるとより楽しめるかと思います。

注意

基本設定

 

科学都市は徐々に落雷以前の様相に戻りつつあった。
科学者達は再び科学タワーに集い、世界を牽引する研究を再開し、
市民達も能力者達との平和的共存を目指し、双方が歩み寄った。
その繊細に積み上がっていく秩序は、対能力者部隊の戦いの日々が報われた事を意味した。

しかし、その秩序はいとも簡単に崩れ落ちた。

ある日、科学都市に緊急避難警報のアナウンスが鳴り響いた。
間もなく特殊収容所から全ての囚人が脱獄、脱獄囚グループによって科学タワー周辺の都市中央部が占拠された。
その手際の良さはまるで軍隊だ。
この機動力と統率力は、グループのリーダーであるスターベン・メヒトの指揮によるものと思われる。
市民の避難支援を行っていた対能力者部隊は、それを防ぐ事が出来なかった。

科学タワーにいた科学者500名が脱獄囚グループの手に堕ちた。

科学タワーの科学者達は国家の、いや人類にとって掛け替えのない財産だ。
彼らを失う事は、すなわち人類の歴史の停滞を意味していた。
政府は直ちに脱獄囚グループに取引を持ち掛けた。
脱獄囚グループの出した条件は、


「対能力者部隊全員の処刑と、それを大統領の言葉で世界に直接伝える事。」


返事をためらった一時の間に、電話口から銃声が響いた。
大統領は残り499名の科学者の命を救うことを選択せざるを得なかった。

翌日、科学タワー前の広場には大統領と、脱獄囚グループとの会談に望む大統領の護衛という名目で招集された対能力者部隊が到着した。
しかし広場を見た時、対能力者部隊は異様な光景に思わず歩みを止めた。
広場には放送機材が並び、セレモニー用の壇上など会見場が周到に準備されている。
壇上の中央には、主犯格のスターベン・メヒトが佇み、壇上を取り囲むようにおおよそ百名の脱走囚が堂々と並んでいた。
対能力者部隊は即座に臨戦態勢をとったが、大統領は「何もするな」と短く言い放ち、脱獄囚達のいる壇上へと上がっていった。

 

悠然と佇むスターベン・メヒトと対峙した大統領は、無意識のうちに目線を落とし頭を垂れていた。
決して屈したわけではないが、眼前に迫る恐怖が自然と体に死を予感させ、目を逸らさせた。
こんな醜態を晒す自身の弱さが、このような最悪の結果を招く事になってしまった。
それを償いきる事など到底出来ないはしないが、大統領として最期まで自身を全うしよう。
そう決意した大統領が、ゆっくりとテレビカメラの方を向く。
蒼白になった大統領の顔が、これから起こる悲惨な未来を世界に予感させた。

 

「よって……」

 

「対能力者部隊の隊員達には人類の為――」


その時、科学タワーが青白く光り輝いた。
全員の視線が、世界中の視線が、科学タワーへと注がれる。

 

『ザ……ザー…"インスレーション・プログラム"…ザザ……発動……。』

 

タワーの異変に気付いた脱獄囚数名がタワーに触れる。
彼らの体は一瞬で広場の端まで吹き飛び、意識は宇宙まで飛び出した。

 

『ザザ……このタワーに……能力者は、触れる、事は、出来ない。』

 

それを聴いた脱獄囚グループは一歩タワーから退いた。
次第にノイズ混じりの音声がクリアになっていく。

 

『……中にいたお前たちの仲間は、我々が無力化した。ここの科学は我々科学者で守ってみせる。』

 

その言葉を聴いて、大統領が立ち上がった。

 

「今こそ最期の戦いの時だ!これは科学都市の未来、人類の未来を掛けた戦争なん……」

 

ボキリ。という鈍い音と共に、大統領の頭が胴体から千切られた。
スターベン・メヒトの手から落ちた大統領の首が、地面で弾むと同時に、

 

 

 

地鳴りが起き、戦争が始まった―――。

 

科学都市年表

科学都市でクーデターが発生。

首謀者のスターベン・メヒトを逮捕。

特殊収容所に懲役500年で収監される。

 

科学タワーに落雷し、「能力者」が出現。

 

「能力者」が引き起こす犯罪により、

科学都市の治安が著しく悪化する。

 

裏社会の首領、峰蔵建造が

「能力者」の粛清に乗り出すも失敗。

首領を失った裏社会の秩序崩壊と、

増え続ける「能力者」犯罪が重なり、

科学都市の治安は悪化の一途を辿る。

 

大統領の勅令により、科学都市を封鎖。

対能力者部隊結成のための査定試合を行う。

 

エミット・ブラナーが対能力者部隊長に就任。

 

多くの犯罪を起こした「能力者」たちが、

対能力者部隊によって特殊収容所に収監される。

 

愛沢恋、大統領暗殺未遂により逮捕。

特殊収容所に無期懲役で収監される。

 

特殊収容所内にてヨウラ・ヤミーによる脱獄が発生。

収容所内の全ての房の扉が開かれ、

瞬く間に特殊収容所は囚人達に制圧される。

 

収容所内でのボスを決める戦いが発生。

A(愛沢恋)が勝ち残るが、外界への扉が

開放されると同時に消息を絶つ。

自身の殺害を条件に、ボスを決める戦いから

身を引いたスターベン・メヒトは、

それが不可能である事を知り、

囚人達を率いてクーデターを起こす。

 

科学タワーが脱獄囚グループに占拠される。

-100年前

 

 

 元年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1年

 

 

 

 

 

 

 

 2年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

応募方法

 

参加するキャラクターは対能力者部隊脱獄囚グループのどちらかを選んで戦う事になります。間接的に味方するのか、所属してしまうのかは作者さん次第です。

また、科学都市シリーズで送っていただいたキャラクターをアップデートして送って頂く事も可能です。

 

 

応募の際は基本設定と、当サイトの応募方法のページを

よく読み、理解して頂いたところでご応募下さい。

皆様からのご応募お待ちしております!

 

 

 

応募はこちら!

締め切りはTOPページに掲載。

大会についての質問

 

Q.囚人編からどれくらいの歳月が流れていますか?

脱獄後、翌日にタワーを占拠し、大統領が来たのが更に翌日になるので2日後になります。

 

Q.当日の天候は?

晴れです。

 

Q.戦争は科学タワー前だけで起こるのか?

基本的に広場前を焦点に起きます。当然そこから市街地に流れ込むこともありますし、市街地での戦闘から広場に流れ込む事もあり得ます。それを危惧した対能力者部隊は市民を避難させました。

 

Q.市民の避難先はどうなっていますか?

科学タワーを中心に半径15kmの区域で生活している市民は、

全て区域外に避難しています。

 

Q.広場の脱獄囚100名近くは戦争に影響を及ぼしますか?

総力戦になりますので、当然影響を及ぼします。

今回はその中でもいくつかのキャラクターにスポットを充てて大会を行うと考えて下さい。ちなみに対能力者部隊は50名程で構成されていますが、戦闘経験値などの観点から、互いの戦力差はそれほどまでには離れていないと、戦争に詳しい科学都市大学名誉教授、井草 学氏は考えています。

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